冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
【株式会社Amsel 常務取締役 影沼 匡近】
(Amselって、コスメ系のメーカーだったっけ…?常務さん…偉い人…)
「真嶋さんはお若いのに営業部の主任なんですね。」
「あ、はい、一応。って言っても小さな会社なので営業の人数も少ないんです。影沼さんこそお若そうですけど、常務さんなんですね。」
影沼は30代半ばから後半くらいの見た目をしている。
少し冷たそうな雰囲気があるが、スラッと背が高く、漆黒のような髪で遙斗とはまた違った雰囲気の整った顔立ちをしている。
「いや、私は親の会社を継ぐ立場というだけなので。」
影沼が謙遜するように言った。
「え、そうなんですか?私も…実は父の会社なんです。」
「……へぇ。将来的には会社を継がれるんですか?」
「そうしたいなって思って、今いろいろ勉強中です。」
茉白はニコッと笑って言った。
「…真嶋さんみたいな娘さんがいて、お父様も安心ですね。」
「だといいんですけど…。」
茉白は生気の無い父の顔を思い浮かべた。
影沼とはその後少しだけお互いの事業のことを話した。
「LOSKAさんが作った雑貨と、うちのコスメでコラボとかもいいですね。」
「いいですね、機会があれば是非。」
(偉い立場なのに、結構気さくな人だったなぁ。)
パーティーが終わりを迎え、茉白は帰り際に遙斗と米良に挨拶をしていた。
「本日はお招きいただきありがとうございました。雪村専務のおかげで、色んな方と名刺交換できました!」
茉白が嬉しそうな笑顔で言った。
「良かったな。」
遙斗も嬉しそうに笑顔で返した。
「車で送りましょうか?」
米良が言うと、茉白は恐縮した。
「自分で帰れるので大丈夫です。ありがとうございます。…あの、次の商談のアポだけ取らせていただきたくて。」
「こんなときまで仕事熱心だな。」
遙斗は今度は苦笑いで言った。
(Amselって、コスメ系のメーカーだったっけ…?常務さん…偉い人…)
「真嶋さんはお若いのに営業部の主任なんですね。」
「あ、はい、一応。って言っても小さな会社なので営業の人数も少ないんです。影沼さんこそお若そうですけど、常務さんなんですね。」
影沼は30代半ばから後半くらいの見た目をしている。
少し冷たそうな雰囲気があるが、スラッと背が高く、漆黒のような髪で遙斗とはまた違った雰囲気の整った顔立ちをしている。
「いや、私は親の会社を継ぐ立場というだけなので。」
影沼が謙遜するように言った。
「え、そうなんですか?私も…実は父の会社なんです。」
「……へぇ。将来的には会社を継がれるんですか?」
「そうしたいなって思って、今いろいろ勉強中です。」
茉白はニコッと笑って言った。
「…真嶋さんみたいな娘さんがいて、お父様も安心ですね。」
「だといいんですけど…。」
茉白は生気の無い父の顔を思い浮かべた。
影沼とはその後少しだけお互いの事業のことを話した。
「LOSKAさんが作った雑貨と、うちのコスメでコラボとかもいいですね。」
「いいですね、機会があれば是非。」
(偉い立場なのに、結構気さくな人だったなぁ。)
パーティーが終わりを迎え、茉白は帰り際に遙斗と米良に挨拶をしていた。
「本日はお招きいただきありがとうございました。雪村専務のおかげで、色んな方と名刺交換できました!」
茉白が嬉しそうな笑顔で言った。
「良かったな。」
遙斗も嬉しそうに笑顔で返した。
「車で送りましょうか?」
米良が言うと、茉白は恐縮した。
「自分で帰れるので大丈夫です。ありがとうございます。…あの、次の商談のアポだけ取らせていただきたくて。」
「こんなときまで仕事熱心だな。」
遙斗は今度は苦笑いで言った。