冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
「ところで、シャルドンさんとは長いんですか?」
「えっと…口座ができて、10年くらいって言ってたかな…私は前任の樫原さんからしか知らないですけど。」
「へぇ、雪村専務は厳しい方だって知ってますけど、よく続いてますね。」
「…厳しいですね、確かに。最初は取引が無くなるかと思いました。」
茉白が言った。
「でも、ただ厳しいだけじゃないってわかってからは商談も少ししやすくなりました。ダメ出しもいっぱいされますけどね。」
「へぇ、是非同席して商談の様子を見せて欲しいな。」
影沼が言った。
「え…」
茉白は遙斗と米良と自分の3人の空間に影沼が入ることを想像し、何となく躊躇いを覚えた。
「えっと…一応他社の方なので、大きな商談への同席はちょっと…」
「そうですか。」
茉白は気まずくなって窓の外を見た。
影沼はつまらなそうな顔で、茉白に聞こえないような溜息を吐いた。
「あ、あそこのケーキ屋さんに寄ってもらえますか?」
窓の外を見ていた茉白が言った。
「ケーキですか?」
影沼はまた怪訝な顔をしたが、言われた通り車を停めた。
「えっと…口座ができて、10年くらいって言ってたかな…私は前任の樫原さんからしか知らないですけど。」
「へぇ、雪村専務は厳しい方だって知ってますけど、よく続いてますね。」
「…厳しいですね、確かに。最初は取引が無くなるかと思いました。」
茉白が言った。
「でも、ただ厳しいだけじゃないってわかってからは商談も少ししやすくなりました。ダメ出しもいっぱいされますけどね。」
「へぇ、是非同席して商談の様子を見せて欲しいな。」
影沼が言った。
「え…」
茉白は遙斗と米良と自分の3人の空間に影沼が入ることを想像し、何となく躊躇いを覚えた。
「えっと…一応他社の方なので、大きな商談への同席はちょっと…」
「そうですか。」
茉白は気まずくなって窓の外を見た。
影沼はつまらなそうな顔で、茉白に聞こえないような溜息を吐いた。
「あ、あそこのケーキ屋さんに寄ってもらえますか?」
窓の外を見ていた茉白が言った。
「ケーキですか?」
影沼はまた怪訝な顔をしたが、言われた通り車を停めた。