冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
「ところで、最近Amselの影沼常務がLOSKAを手伝ってるって?」
遙斗に聞かれ、茉白の心が小さくギク…と音を鳴らす。
「…はい、父が影沼常務をすごく気に入っていて…」
「へぇ…」
「たしかに私が知らない営業の知識なんかも持っていらっしゃるので、一緒に働いていると勉強にはなります…けど…」
「何か気になることがある?」
茉白は影沼に時々感じる自分との考え方の違いや、縞太郎とのどこかコソコソとした親密さが気になっている…が、それを遙斗に相談するべきではない、と思った。
まして結婚のことなど、絶対に言えない。様々な点で気遣いを見せてくれる遙斗に、自分の会社のことでこれ以上気を遣わせたり迷惑をかけたくない。
「いえ…大丈夫です。」
「………」
遙斗が仕事の事を聞いたのはそこまでだった。
それからは茉白の趣味や好きなものを聞いたり、自分の話をしたりした。
(…どうして…こんな風に話してくれるんだろう…)
“どうして”にはどうしても期待の気持ちがこもってしまうが、茉白は必死に否定した。
——— お前では雪村専務とは釣り合わない。
(そんなの、私が一番わかってるよ…)
「あの、今日もごちそうになってしまって…ありがとうございました。」
食事が終わり、茉白はお礼の言葉を伝える。
「お礼だから。次は真嶋さんにごちそうになることにするよ。」
「が、頑張ります…!」
“次”という言葉に、茉白の胸が高鳴る。
「もう少し時間大丈夫?」
「え…?はい…」
「じゃあ、ちょっと酔い醒ましに行こうか。」
遙斗に聞かれ、茉白の心が小さくギク…と音を鳴らす。
「…はい、父が影沼常務をすごく気に入っていて…」
「へぇ…」
「たしかに私が知らない営業の知識なんかも持っていらっしゃるので、一緒に働いていると勉強にはなります…けど…」
「何か気になることがある?」
茉白は影沼に時々感じる自分との考え方の違いや、縞太郎とのどこかコソコソとした親密さが気になっている…が、それを遙斗に相談するべきではない、と思った。
まして結婚のことなど、絶対に言えない。様々な点で気遣いを見せてくれる遙斗に、自分の会社のことでこれ以上気を遣わせたり迷惑をかけたくない。
「いえ…大丈夫です。」
「………」
遙斗が仕事の事を聞いたのはそこまでだった。
それからは茉白の趣味や好きなものを聞いたり、自分の話をしたりした。
(…どうして…こんな風に話してくれるんだろう…)
“どうして”にはどうしても期待の気持ちがこもってしまうが、茉白は必死に否定した。
——— お前では雪村専務とは釣り合わない。
(そんなの、私が一番わかってるよ…)
「あの、今日もごちそうになってしまって…ありがとうございました。」
食事が終わり、茉白はお礼の言葉を伝える。
「お礼だから。次は真嶋さんにごちそうになることにするよ。」
「が、頑張ります…!」
“次”という言葉に、茉白の胸が高鳴る。
「もう少し時間大丈夫?」
「え…?はい…」
「じゃあ、ちょっと酔い醒ましに行こうか。」