冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
それから茉白は週に2日、Amselで働き始めた。
商品開発に関わるため、Amselが販売している商品を覚えたり、影沼のように営業に同行することもあった。
(うーん…なんか…勉強になることも多いけど、社内の雰囲気も営業スタイルもちょっとドライかも。)
たとえばLOSKAでは昼休みになれば誰かのおしゃべりが聞こえてくるし、時には誰かと外でランチを食べることもあるが、Amselは人数が多いわりに昼休みがとても静かだ。
(営業は数字至上主義って感じだし…それに…)
茉白はAmselの社員の、勤続年数の短さが気になっていた。
(墨田さんが1年ちょっと、昨日同行した営業の漆原さんが2年、デザイナーの子はまだ半年って言ってたっけ…。事業拡大で積極的に人を雇ってる…とかかな。)
「今日は真嶋さんに新作のネイルの色を選んで欲しいんです。」
墨田に呼ばれて、茉白はAmselの商品企画室にいた。
茉白の目の前には、ノートPC、色の着いたネールチップがたくさん置かれている。
「今回は花の色をイメージしたものにしたいので、真嶋さんの好きな花とそのイメージに合う色を選んでください。花はお好きなものがあればそれで、種類が足りなければネットで図鑑とかフラワーショップなんかを検索してください。」
「え…そんな、私の独断みたいな決め方でいいんですか?コンセプトとか、いろんな方の意見とか、市場調査とか…」
「影沼から、真嶋さんは雑貨の企画のプロだからお任せして知恵を借りるように、と言われています。」
墨田が無感情とも思える口調で言った。
(…雑貨はともかく、コスメは全くの素人なんだけど…)
茉白は不安そうな顔をする。
「…もちろん、うちのスタッフでこの後協議しますよ。市場調査もしてあるので、選んでいただいた色から最終的に判断します。」
「そうですか。えっと…ただ好きな花で何種類もっていうのも難しいので、花言葉にシリーズ感を持たせて選びますね。」
「お任せします。」
商品開発に関わるため、Amselが販売している商品を覚えたり、影沼のように営業に同行することもあった。
(うーん…なんか…勉強になることも多いけど、社内の雰囲気も営業スタイルもちょっとドライかも。)
たとえばLOSKAでは昼休みになれば誰かのおしゃべりが聞こえてくるし、時には誰かと外でランチを食べることもあるが、Amselは人数が多いわりに昼休みがとても静かだ。
(営業は数字至上主義って感じだし…それに…)
茉白はAmselの社員の、勤続年数の短さが気になっていた。
(墨田さんが1年ちょっと、昨日同行した営業の漆原さんが2年、デザイナーの子はまだ半年って言ってたっけ…。事業拡大で積極的に人を雇ってる…とかかな。)
「今日は真嶋さんに新作のネイルの色を選んで欲しいんです。」
墨田に呼ばれて、茉白はAmselの商品企画室にいた。
茉白の目の前には、ノートPC、色の着いたネールチップがたくさん置かれている。
「今回は花の色をイメージしたものにしたいので、真嶋さんの好きな花とそのイメージに合う色を選んでください。花はお好きなものがあればそれで、種類が足りなければネットで図鑑とかフラワーショップなんかを検索してください。」
「え…そんな、私の独断みたいな決め方でいいんですか?コンセプトとか、いろんな方の意見とか、市場調査とか…」
「影沼から、真嶋さんは雑貨の企画のプロだからお任せして知恵を借りるように、と言われています。」
墨田が無感情とも思える口調で言った。
(…雑貨はともかく、コスメは全くの素人なんだけど…)
茉白は不安そうな顔をする。
「…もちろん、うちのスタッフでこの後協議しますよ。市場調査もしてあるので、選んでいただいた色から最終的に判断します。」
「そうですか。えっと…ただ好きな花で何種類もっていうのも難しいので、花言葉にシリーズ感を持たせて選びますね。」
「お任せします。」