天使の受難 アレクサンドラとグルシア(魔法の恋の行方・シリーズ10)
「ふふふふ」
魔女は、不敵な笑いを上げた。
「おいおい、天界では
<私を殺すな>と命令をされているのだろう?
魔女は、ベッドの上であぐらをかくと、腕組みをした。
「いや、虐殺、大量殺人を、天界主導でやることもあるからな。
なんとも判断が難しいが。
天使長様、直々にお目見えとは、アタシも偉くなったもんだ。
さてさて、アタシの扱いに
相当困っているというわけだ」
悪魔や魔女の挑発は、自分の力が上だと、相手に思わせることに意味がある。
自分の立場を、有利に運ぶ一手だ。
「そうだな、本音を言えば困っているが・・」
「だから?なんだぁ?」
魔女はうれしそうに、先を促した。
「もう一度、言うが、今のお前の体はニンゲン仕様だ。
喉の渇きや餓えは相当に苦しいぞ。
それだけではない。
俺の力で、岩や海に封印することもできる」
グルシアも応戦をした。
魔界の連中は痛みや苦痛に、
めっぽう弱いことを、
グルシアはこれまでの経験から
理解をしていた。
「徐々に弱っていく・・が、
その過程での苦しさは、耐え難いものだろう」
魔女は唇をかみ、床にグシャグシャになった転がるペットボトルを睨み付けていた。
魔女は、不敵な笑いを上げた。
「おいおい、天界では
<私を殺すな>と命令をされているのだろう?
魔女は、ベッドの上であぐらをかくと、腕組みをした。
「いや、虐殺、大量殺人を、天界主導でやることもあるからな。
なんとも判断が難しいが。
天使長様、直々にお目見えとは、アタシも偉くなったもんだ。
さてさて、アタシの扱いに
相当困っているというわけだ」
悪魔や魔女の挑発は、自分の力が上だと、相手に思わせることに意味がある。
自分の立場を、有利に運ぶ一手だ。
「そうだな、本音を言えば困っているが・・」
「だから?なんだぁ?」
魔女はうれしそうに、先を促した。
「もう一度、言うが、今のお前の体はニンゲン仕様だ。
喉の渇きや餓えは相当に苦しいぞ。
それだけではない。
俺の力で、岩や海に封印することもできる」
グルシアも応戦をした。
魔界の連中は痛みや苦痛に、
めっぽう弱いことを、
グルシアはこれまでの経験から
理解をしていた。
「徐々に弱っていく・・が、
その過程での苦しさは、耐え難いものだろう」
魔女は唇をかみ、床にグシャグシャになった転がるペットボトルを睨み付けていた。