イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 「茜。会社では仕事合同でやるのは初日だし、そのことだけに集中しよう。ただ、高梨にはお前から話せるなら話してみろ。俺はとりあえず会長と社長をなんとかする」

 「海斗。おじいちゃんと伯父さんには私も一緒に言う。仕事の前、一緒に会う?」

 「会長は出社してないかもしれないだろ?」

 そうだった。不定期なんだ。蓮見の家に行く方がいい。

 「海斗、今日夜、一緒におじいちゃんへ会いに行かない?」

 「うーん。仕事があるから、夜遅くなるし、無理かもしれない。休みの日に行きたいと連絡しておいてくれないか?」

 「わかった。そうだ、昨日健斗さんに会った。現状を聞かれて話したら、何か助けてくれるって言ってたよ」

 「……はあ?何だと?兄貴は何するかわかんないんだよな。でもお前のこと可愛がってるからきっと俺以外にお前の相手を認めたりしないと思う」

 「さすがだね。その通りのこと言ってたよ」

 「そうかよ。そのうち連絡してみるわ」

 そう言って、海斗は事務所へ、私は会社へ出た。
 午後から打ち合わせで海斗はうちの会社へ来る予定だった。

 
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