イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「茜も向こうの会長と社長を説得すると言っているが、俺と一緒に出向こうと言ってるんだ。今週末に会えるなら会ってくるよ」
「そう簡単にいくかな?茜ちゃんのことは入社させたときから蓮見家の計画のうちだったんだろう。相手の会社には大分前から根回しをしていて、入社させた御曹司は使ってみたら仕事ができる好青年だったそうだ。同じ部に入れて茜さんとの相性も観察していたようだ」
そうだったのか。
「茜ちゃんに話をしたのもタイミングを見て今ならいいと思ったからだろう。特にお前が入ることを懸念してね」
「それなら、懸念通りにしてやるまでだ。茜はおれのものだと二年どころかその十倍の二十年以上の年月をかけておれはあいつを想ってきた。ぽっと出の高梨に茜を渡すわけがない。茜も俺に付いてくる」
「海斗。急に覚醒したのか?まあ、お前が彼女を簡単に渡すわけないのはわかっていたからな。蓮見はわかっていなかったようだが……」
「俺だってやるときはやる」