イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
蜜月~海斗side5
思ったより早く仕事が片付いて、マンションへ戻った。当たり前のように茜の部屋のベルを鳴らして、鍵を使って入った。
「お帰りなさい。早かったね」
エプロン姿の茜が走ってきた。可愛いし、嬉しくて抱きしめる。
「な、何?」
「いいな、本当に。早く結婚しよう」
「ええ?!」
「家に帰ると茜がいる。しかも、会社での茜とは違う茜。髪の毛を下ろしていたり、部屋着を着ていたり。そういう素の茜はおれのものだと思うだけで嬉しいんだ」
「……海斗」
「ああ、今日もいい匂いだな。今日のメニューはなんだ?」
「ん?あ、あんまり材料がなくてあり合わせなんだけど……」
「茜の料理は昔から何でも美味しい。俺はお前を独り占め出来て幸せだよ」
そう言って抱き寄せるとキスを1つ落とした。
何故か、最初から茜が身体を寄せてくるので、再度キスをして止まらなくなる。
「か、海斗。ダメだよ、ご飯にしようよ」
彼女の服の下に手が入り、欲しくてしょうがない。だが、真っ赤な顔で俺の胸を押し返す茜を見て、慌てることはないと思い軽く抱きしめて解放した。