イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「デザートは茜にしよう。楽しみだ」
あっという間に食事を終えると、俺が食器を食洗機に入れてくれている間に茜がシャワーを浴びにいった。
入れ違いで今度は俺が入り、出てくると茜の姿がない。
茜の寝室から話し声がする。
そっと覗くと、声が聞こえた。
「うん、わかってる。海斗とお付き合いしてるってきちんと言うから。うん。ママは、心配しなくてもいいよ」
話し終えると、茜が後ろを向いて驚いている。
「ああ、ごめん。声がするから覗いてしまった」
「あ、いいの。ママからだった。社長、じゃなかった、伯父さんがママに内緒で勝手に縁談を持ってきたって怒ってた。おじいちゃんから聞いたみたいでね」
「そうか。茜の両親に話してないのはまずいよな。相変わらず、お前のおじいさん達は勝手なんだな。茜のおばさん、本当に逃げたくなる気持ちは少しわかる」
「そうだよね。まあ、私のこと可愛がってはくれているけど、今回のことはちょっと勝手だよね。伯父さんも信じらんない」
「明日は本当ならお前の両親と先に話し合うべきなんだろうけど、茜の意思が一番大事だからな」