イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「うん。ママもそう言ってた。でもね、パパは海斗君がいいって前から言ってたらしい。だからひとり暮らしにも賛成したみたいなの」
昔、俺は茜のお父さんに茜と結婚したいって話したからな……茜は知らないだろうけど。
あれは小学校の頃だけど、結構真剣に話して、茜のお父さんは俺の頭を撫でながら、大きくなっても茜が君と結婚したいと言ったらいいよと言っていた。
俺は茜を隣に越してこさせる話をしたときも、おじさんと電話で話した。そして交際は『茜の意思に任せること』という約束を再確認させられた。
だからこそ、茜の意思を確認してから手を出したんだ。後ろから茜を抱きしめると耳元で言う。
「茜。俺は茜と結婚するつもりで付き合ってる。昔からお前は俺の許嫁だ」
茜は振り向いて答えた。
「私も今はそう思ってるよ」
「よし。じゃあ、明日はまず俺がそのことを会長と社長に話す。その後、茜が自分の意思をふたりに伝えろ」
「うん。そうする」
茜を抱き上げてベッドへ乗り上げた。
「え?今日もするの?」