イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「茜が嫌がるということではなくて、孫の君がこうやって反撃してくることを言っていたんだな。君も有能な弁護士だということだ。仕事でも正式にうちと関わりを持ち、プライベートではいつの間にか茜の隣。いやたいしたもんだ」
「父さん!」
伯父さんがおじいちゃんを責めるように見た。
「今日はとりあえず負けだな。それと、茜の父親の話だが……」
「それはご本人に直接聞かれたほうがいいんじゃないですか?親である自分を無視して娘の縁談を進められるなんて、俺が自分の娘にされたら確実に切れますね。俺だったら社長を殴るかもしれません」
伯父さんは青い顔をしていた。おじいちゃんはため息をついた。
私は言った。
「高梨君には私から話をします。私の問題です。伯父さん申し訳ないですが、私のことは諦めて下さい」
立ち上がって頭を下げる。伯父さんは呟いた。
「……そんな簡単な話だったら最初から話していない」
おじいちゃんが手を上げて伯父さんの話を遮った。
「まあ、いい。お前も落ち着け。今日はここまでじゃ。とにかくわかった」
伯父さんは怒って出て行った。