イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「おじいちゃん。蓮見のために私が出来ることはやります。でも海斗を困らせないでって言ったでしょっ!」

 「おー怖。茜は素直だったのに、どうしたことじゃ?海斗君のためなら鬼になるのか」

 海斗が嬉しそうに私の肩を抱き寄せた。

 「会長。俺も茜のためなら鬼になります。よろしくお願いします」

 「そうか。鬼に。面白くなってきたわい」

 おじいさまは両手を万歳してひっくり返っている。
 部屋を出た。伯母様が立っていた。

 「ご無沙汰しています」

 「……茜さん。ごめんなさいね。主人が無理を言ったのね?わたしのせいね」

 「そんなわけないです。伯母さんはちっとも悪くないです。悪いのはおじいちゃんです。今喧嘩してきましたから。大丈夫です」

 伯母さんは口元を押さえて笑い出した。

 「何か、茜ちゃん変わったわね。そちらの彼のせいかな?新藤さんのお孫さんよね?許嫁って言われていた……」

 「はい。新藤海斗です」
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