イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 「美人とかすぐ言う。海斗は本当に口がうまくて信じらんない」

 「誰にでも言うわけじゃない。茜が嫉妬するなんて嬉しい。俺はお前しか見えてない。馬鹿だな」

 ぎゅっと肩を抱き寄せる。

 「海斗。どうしよう。とりあえず、何の解決にもなってないような気がするの」

 「まあ、そうだな。でも、突破口は見えた」

 「え?」

 「任せておけ。お前の彼氏の仕事はなんだ?もめ事解決も弁護士の立派な仕事だぞ」

 かっこいい。すごいな、海斗。

 「どうした?そんな目で見られたらキスするぞ」

 驚いて下を向いた。

 「可愛い奴。昔から茜は感情が目に出るんだけど、その目は俺のこと好きになったんだな。よくわかる。早く帰ろう」

 私の手を握る。車の助手席を開けてくれた。車に乗ると海斗がメールを確認している。

 「茜」

 「何?」

 「兄貴から連絡が来た」

 「健斗さんから?何だって?」

 「会長がちょっと言ってたことだな。兄貴どうして知ったんだろう?まあ、いいや」

 「ねえ、何?どうしたの?」

 「まあ、そのうちわかるだろう」

 「え?何なの?」
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