イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
それは無理だと思うけど、一応そうするって言わないと……。それにしたって、自分のこと棚に上げてなんなんだろ?今までの海斗の事を考えたら私……。こんなに怒られないといけないこと?
「……」
「どうした?」
「……うん。何でもない」
「何でもない?嘘だろ。茜は昔から嘘つくとここにしわができる」
眉間の間を押された。
「う、うるさいな」
ぎゅっと抱きしめられた。
「昼も、そして夜も俺でいっぱいになってる茜とか最高だ。高梨のことは放っておけ。なるようになる」
ご機嫌の海斗をひっぺがして急いで会社へ行く。
朝礼時。
今日から高梨君がしばらくおやすみになると課長から発表があった。
仕事は先輩男性社員が肩代わりするらしい。
高梨君がおやすみだと法務部のほうはどうなるんだろう。総務のほうはもちろん他の男性社員が代わりを務めるのはわかるんだけど。
法務部長から内線がかかってきた。
「はい。早見です」
「ああ、早見さん。高梨君のこと聞いた?」
「しばらくおやすみと聞きました」