イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 「うん。ちょっとね、社長から連絡があって、しばらくかかりそうだから補充どうするかということになってね。新藤先生とも相談するけど、とりあえず高梨君が言われていたものをパソコンで君と手分けして作ることにして乗り切ろうかと思うんだ。君の総務の仕事は他の女子社員に振っていいと総務部長から了解を得ている」

 緊急事態だもんね。総会のほうが重要だ。

 「わかりました。共通ファイルからやればいいですか?高梨君に指示は受けているのでできますけど、わからないところは部長にお聞きしますね」

 「そうしてくれる?とりあえず、頑張ろう」

 「私、総務の仕事の引き継ぎもあるので総務部で仕事していていいですか?」

 「いいよ。何かあれば電話くれたら対応するよ」

 「はい、よろしくお願いします」

 小暮さんが来た。

 「早見先輩。高梨さんどうしたんですかね?」

 「うーん。身体の具合が悪いわけではないらしいから、そのうち来るよ、きっと」

 「先輩って相変わらずのんきですね。心配じゃないんですか?同期なのに……」

 「心配だよ!」

 大きな声で言ったら、彼女がビクッとして驚いた。
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