イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

「おいおい。そんな顔するほどイヤなのか?俺はお前が隣で嬉しいんだけどな。お前、俺のこと避けてたし、こうでもしないと話す機会もなくなってたから……」

 びっくりした。涙も止まった。今、嬉しいって言った?

「か、海斗は嬉しいの?」

「ああ。俺は嬉しい。でもお前にそんなに嫌われているとはショックだ」

「別に海斗のこと嫌いじゃないよ。避けてたのは認めるけど、嫌いだからじゃない」

「ふーん。中学の時生徒会の奴らに色々言われていじめられたから?悪かったな、あいつらどれだけ注意しても言うこと聞かなくて……」

 息をのむ。隠れて虐められてたのにやっぱり知ってたか……あれからあからさまに私は海斗と距離を置いてきた。海斗も物理的に距離ができたのもあって、全く連絡してこなかった。

「まあ、いいや。とにかく昔みたいに仲良くやっていこう。忘れたのか?実は俺たち許嫁だろ?」
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