イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「海斗の昔の彼女と私じゃ月とすっぽんじゃない。許嫁を義務的に考えているなら、私から海斗のおじいさんに話してもいいよ」
「義務?そんなわけあるかよ。勘違いすんな」
「……」
下を向いて黙り込んだ私を見て、海斗は言った。
「わかったよ。最近の俺を徐々に知ってくれてからでもいい。俺もまだ研修前で忙しいから時間的余裕があまりない。お前も入社してすぐだしな。最初はお互いの生活を助け合う関係からはじめよう」
「……うん。そうして欲しい」
「そうだ、俺は司法修習があるんだ。再来月あたりから実務修習があるから八ヶ月近く週末たまにしかこちらに戻れない可能性もある。そうしたらお前にこの部屋の管理を頼みたいんだ」
「ええ?!何それ。ほとんど住まないのにここにしたの?じゃあ、何も頼れないじゃない」