イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

「いや、そう遠くない地方の可能性もあるから、そしたらちょくちょく戻ることにする。両親や知り合いから聞いて大体どういうのかわかっているし。無事に最後の試験を通過して弁護士になったとしても最初一年は新米だから忙しい」

「それを言うなら私だって新米じゃん。忙しいに決まってるよ」

「だから、俺の飯はその間作らなくていいんだよ。俺もいないことが多いからな」

「意味がわからない。最初だからこそ頼りたいのに……」

「ああ、いつでも頼れ。俺はスーパーマンだからな、どこにいてもお前を助けてやるよ。高校の時も助けに行ってやっただろ?」

 確かに、高校時代親友の美紀と男の子に囲まれて困ったときに海斗へとっさにメールしちゃったんだ。そしたらすぐに助けに来てくれた。部活中だったらしいんだけど、タクシー飛ばして来てくれたんだよね。

 また、長い腕を伸ばして私の頭を撫でている。昔っからすぐにこれだもん。妹みたいなんだよね。周りは許嫁なんて理解不能だよ。

「……ん?どうした?」
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