イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「……おじさん」
「茜の事、よろしく頼むね。僕も黙っていたらまずいかもしれないから、妻と相談してあちらに働きかけてみるけどね、まあ、まともに聞いてはくれないだろうな」
「茜さんのことは絶対に取られたくないです。何が何でも守りますので……」
「茜は海斗君がそこまで思ってくれていることを早く認識するといいね。あの子はとにかく自分が君とは釣り合わないとずうっと言っている」
「俺のやり方が悪かったんだと思います」
「いや、それだけじゃないけどね。茜は女の子らしいいい子だけどなあ。見た目の華やかさとか学力とか関係ないんだけどな。家のことは茜に頼りきりだったし、今大変だよ。自分の娘だけど、ひいき目抜きでいい子だと思ってるんだ」
「そう思います。家庭的で自然体なところもいいんです」
「素直だしね。ちょっとぼけてるところも可愛いんだよ」