イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 おじさん、可愛くてしょうがないんだな。縁談勝手に決められてさぞ腹立っただろう。

 「茜はまだ帰ってないのかな?」

 「ええ。ちょっと連絡してみます」

 「よろしく頼むね」

 「はい、お任せ下さい」

 そう言うと、時計を見た。どういうことだ?すでに九時過ぎている。

 メールをしようとしたら、ようやく玄関の音がしてただいまという小さい声がする。

 「茜どうした?」

 「あ、ただいま海斗。いつ帰ったの?」

 「ついさっきだ。どうしたんだ、遅いじゃないか」

 疲れた顔をしている。立ち上がるとふらついている。
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