イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「……ふう。わかったよ。僕ね、パソコン打つの遅いんだ。だから、高梨君と小暮さんに全部任せていたんだ。今年は早見さんひとりじゃ無理かと思っていたところだよ。熱出したし無理だね」

 何だと?茜が熱出す前に気づけよ……。じろりと見た。

 「部長。すみませんが、頑張って下さい。今更何も知らない人に補充で入られても面倒です。社外秘も多いですし……」

 「君も人使いが荒いね」

 そうじゃないだろうが。やるべきことを部長がやらないでいたからこうなる。こいつは上から一発言わせないとだめだな。

 すると、一時間後に高梨が出社した。

 「あ、高梨君。待ってたよー」

 部長が手もみして待ち構えている。

 「ご迷惑おかけしてすみません」

 「高梨君。ちょっといい?」

 部長に彼が捕まる前に部屋へ導いた。
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