イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
高梨君との決別
海斗はやっぱりすごい。
熱が下がってようやく出社すると、いつの間にか小暮さんも来ていて高梨君の指示に従って今年の想定問答集を作り始めていた。高梨君が言うには全部海斗の指示らしい。高梨君を出社させ、社長に報告してこうなったという。
私は部長の出来ないところを打ち直し、海斗がここ数日会社へ来ているので当初の予定通り海斗専属助手になった。高梨君の実家である高梨工業のことも、海斗が高梨君と相談して別な対策をしていた。
何より驚いたのは、部長が自分でパソコンに向かって入力していたこと。
ほとんど自分で作らないと言うのは高梨君から少し聞いていたが、まさか高梨君がいなくなってもやらないとは思わなかった。全部私に仕事をふられてしまい、断れない私はキャパオーバーで熱を出した。
高梨君には謝られたが、そういう問題じゃないという海斗が正しい。社長に連絡がいったせいで、部長がきちんと自分の分を入力するようになった。今まで何故許されていたの?誰も見てないから適当だったのかな?
無事、海斗の活躍により総会は乗り切った。高梨君の会社の問題も大分落ち着いたようだった。良かった。退社しないで働くと言っていたのでそれにも安心した。