イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
ふたりで乾杯すると、一気飲み。最近暑くなってきてお酒が美味しい。
「早見、飲めるようになったんだな」
「前は迷惑かけたね。送っていってもらったよね」
「そうだな。懐かしいよ、あの頃が」
「まだそんなに時間経ってないよ」
遠くを見るような眼をする高梨君が少し心配。もっと前は無邪気な人だったのに。
高梨君の会社のはなしも少し聞く。すると思いもかけない話を聞いた。
「新藤先生がさ、総会の関係でうちの内情を少し知ったんで、今後少しアドバイザー的な位置で相談に乗ってくれることになったんだ」
「……そうなの?」
海斗からは聞いてなかった。受けないんじゃないかと最初は言ってたのに。どういうことなんだろう。黙ってつまみを食べている私を見て、高梨君が言った。