イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

幼馴染みで許嫁

 
 私は蓮見商事の総務部に配属となった。もうすぐ研修も終わり、入社して一年近くになる。仕事もそこそこ楽しくなってきた。

 「早見。お前、福利厚生とかいいよな」

 総務部同期の高梨君が話しかけてきた。仕事もできる、女子社員にはイケメンで人気。私にとっては性格もいい頼れる同期だ。

 「え?」

 「俺なんか、経営学部なのにどうして株主総会担当なんだよ。企業法務とか法学部の出身のやつにやらせたらいいのにな」

 「うーん。もしかして、今年法学部出身の人いなかったんじゃないの?」

 「それにしたってさあ……」

 「大丈夫、高梨君なら出来るよ。研修の時だって同じグループだったけど、一番褒められてたじゃん」

 「いや、それは営業研修だよ」

 「そうだったっけ?あれ、事務研修のときじゃなかった?」
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