イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「驚いたんじゃなくて安心したの間違いだろ?俺とのことがなくなって……」

 苦笑いして私を見てる。どうしてそんな顔するの。

 「そんなことないよ。優しい言葉をかけてくれたからちょっと勘違いしたくらいだよ。高梨君こそ、もっといい人いるでしょ?御曹司なんだからさ」

 「御曹司なんて、今の状況で言えるわけないよ。もう政略結婚は無理だな。ある意味助かったよ。でも俺、今だから言うけど、本当に相手が早見だったから嬉しかったんだ。お前はいやかもしれないが……前も言っただろ。相性は悪くないと思うんだ」

 高梨君酔ってる?顔紅くなってるし。

 「飲み過ぎじゃない?ほら、お水も飲んで……」

 水の入ったコップを差し出したら、手を上から握られた。

 「あっ!」
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