イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「今だけ聞いていいか?俺のことどう思ってた?」
「……私ね、高梨君にそれらしいこと言われて舞い上がってびっくりしちゃった。私モテないからさ、甘いこと言ってくれたの高梨君と海斗のふたりだけだけどね」
「俺、本気だったから。それだけは言っておきたい。お前だから縁談受けたんだ」
「あ、ありがとう」
「くそ、相手が新藤先生とか戦う気にもなれない。ついてないな、俺。もっと早く告白すれば良かったよ。縁談が組まれる前だったら可能性あったんだろ?」
そ、そんなこと。ええ?この台詞、言われる事ってあるんだね。私は物語でしか見たことないよ。
「も、モテ期……」
呟いた私を見て、びっくりした顔をした高梨君は笑い出した。
「いいな、お前。それだから、好きなんだよ」