イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 その後はふたりで趣味の話などで盛り上がった。彼も、私も好きなゲームが一緒だった。
 
 メールの音がして、バッグを探り携帯を見ると海斗だった。どこにいる?と書いてある。え?何時?
 すでに二十二時だった。まずい、うっかり連絡するの忘れてた。

 私の様子を見た高梨君は、そろそろ帰ろうかと言ってくれた。メールの返事をしないで立ち上がって、彼がお会計をしてくれている間に着信が来た。見ると、海斗だ。

 「も、もしもし……」

 「茜、お前何してるんだ。どこにいる?」

 「あ、海斗。え、えとえと……」

 「……お前そのしゃべり方。飲んでるだろ?誰と一緒なんだ?」

 すると、後ろから携帯を取られた。

 「先生?俺ですよ。今日はふたりで飲んでたんです。え?いいじゃないですか、やっと終わって打ち上げですよ。元縁談相手なんですから、許して下さいよ。早見と付き合ってるんですってね。俺に黙ってた罰です。嫉妬は見苦しいですよー」
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