イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
手を握ると歩き出した。怒ってる?怒ってるよね。
「か、海斗?ご、ごめんなさい」
「謝るようなことあいつとしたのか?」
「何もしてないよ」
「俺たちのこと話したのか」
「だって……高梨君気付いてたよ。ちょっと怒ってた、最初海斗が怖かった理由わかったって言ってたよ」
「ふーん」
「高梨工業のお仕事受けるんだってね」
「まあ、聞かれたらアドバイスする程度だけどな。顧問契約はうちの事務所はしない」
眠い。眠いよ海斗。彼に捕まっていたら眠くて目が落ちてきた。駐車場で海斗に車へ乗せられてからの意識がない。頭をなでてくれていたのはおぼろげに記憶がある。気付いたら翌日の朝だった。