イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
そう言って私に抱きついてきた。
「どうしたの?誰が来てるの?」
「お前は誰だ?」
男の人が玄関に来て、私を睨んだ。若い男の人だった。みのりさんはおびえた表情をしている。もしかして、離婚した旦那さん?
「わ、私は隣に住んでいるんです」
「なら、出て行け。今大事な話し中だ。京介は俺の子だ」
後ろを見ると、みのりさんが頭をふって泣いている。これはまずいとピンときた。
「京介君。パパとお姉さんどっちがいい?」
「おねえたんがいい」
しがみついてきた彼をそのまま抱き上げて、外へ出た。