イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「ありがとう、茜さん」

 「大変でしたね、京ちゃん待ってましたよ」

 みのりさんは京介君を抱きしめてふたりで泣いていた。

 海斗は警察の人と話をしている。

 「神木さん。俺が担当しますので、一緒に警察で事情を話しましょう」

 そう言うと、警察の人は男性を連れて出て行った。

 「あの人、別れた旦那さんですか?」

 こくんとうなずいた。

 「DVだったの。やっと見つからないところまで逃げてきたんだけど、保育園から足が付いたみたい。ここにもいられないわ」

 「神木さん。ご相談に乗りますから大丈夫です。それと、京介を寝かしてから警察に行きましょう。茜見てやれるだろ?」

 「うん。みのりさん、さっきカレーを持って行くところだったの。京ちゃんにあとでカレー食べさせますから大丈夫です」
< 200 / 250 >

この作品をシェア

pagetop