イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「ありがとう。新藤君、茜ちゃん。助かったわ」

 そう言うと、京介君を寝かしつけ、海斗と一緒に出て行った。みのりさんが仕事で遅くなるときに、海斗と一緒に何度か京介君と遊んであげたことがある。そのせいで京介君は私達に懐いている。それが役に立った。

 京介君はよほど泣くのに体力を使ったんだろう。ぐっすり寝ていて起きない。

 そのうち、ふたりが戻ってきた。
 カレー鍋を渡して、京介君を抱いて部屋へ戻っていった。

 「どうなった?」

 「とりあえず、元凶を捕まえたし、どうやら余罪もありそうで警察が捜していたようだ。あいつが出るようなことになれば家を探した方がいいかもしれないが、今しばらくは大丈夫そうだ」

 「そう。良かった。海斗色々ありがとうね。夕飯まだだよね?食べよう」

 海斗は私をじーっと見ている。私は夕飯のカレーを温め始めた。
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