イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「何?」

 「お前が殴られたりしていたらと思うと……気が気じゃなかった」

 「大丈夫だったでしょ?海斗はスーパーマンだったからやっぱり助けに来たし……」

 ぐいっと引っ張られて抱きしめられた。

 「そういう問題じゃない。茜、俺は……」

 海斗を見上げるといつもと違う目の色。どうしたんだろ?

 「海斗。何かあったの?」

 「いや。そうだ、事務所の仕事抜け出してこっちへ来たから、食ったら一旦戻る」

 「ええ?!もうこんな時間だよ。明日じゃダメなの?」

 「……そういうわけにも、な。とにかく、お前はきちんと鍵して寝てろよ」

 「……海斗。身体壊すよ。最近忙しすぎる。新藤のおじいさまに言ってあげる。ひどすぎるよ」
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