イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
忘れられない誕生日
翌週も彼は相変わらずの忙しさだった。事務所に寝泊まりしていることも最近はあり、ほとんど顔を合わせることがなかった。
食事を作って入れておいても食べられないかもしれないから作らないでいいからと、ここ最近は言われて作っていなかった。
翌日の日曜日も彼は出かけていたが、私は久しぶりに彼の部屋を掃除に行った。
海斗はリビングで仕事をするのが大好き。
だから、ファイルや法律の本が置きっぱなしになっていたりするので、大きな箱を作って、紙類を入れる箱、ファイル、本に分けて箱へ入れて仕分けだけしておく。
中身はよく読まないでとりあえず入れておけば、足の踏み場も出来るし、あとで海斗が捜しやすいと思ったからだ。
最近は本当に忙しいのだろう、家では仕事をしていない。ほとんど事務所にいるようだ。
掃除をしていたら、パンフレットような物を拾った。
見ると、アメリカ留学のチラシ。しかも数種類ある。向こうの学校の冊子もある。
とりあえず、全部集めて机の上に置いておく。
海斗が留学するの?大学時代に留学していたはず。ということは、事務所の人とか?顧客?考えてもしょうがない。
最近は夜中に一度帰ってきていたりしているようで、私もあまり気にしないで寝るようにしていた。