イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 まあ、鍵を預かってたまに窓を開けて掃除をしてる。私って家政婦?最近近くに戻ってきたみたいだけど、顔を合わせていない。だからよくわかんない。メールによると、また試験もあるって言うし、勉強もしていて本当に大変そう。

 「とにかく今年はまだ実習生?らしいから本格的に仕事に入るまでバタバタするらしくて、私は家を管理する隣の家政婦兼管理者です」

 「何のために茜を隣にしたんだろうね。何か言われたんでしょ?」

 言われたことは……間違いだったのかも。だってそんな雰囲気まるでない。

 「別に……。長い間留守にして空き巣に入られないように、私がいると助かるんだよ。たまに帰ってきてもいいように?」

 「そんなわけあるかー!」

 そんなわけあるんだよ、これが。

 「美紀はどう?システム部」

 「うん。結構いい人が多くて楽しい。私、あんまりシステムのことわかんないんだけど、優しく教えてくれる先輩がいてさ、助かってる」
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