イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 もう、海斗ったら。

 「おばさんにこんなことがあるなら茜はやらないと叫ばれたよ」

 「……ママったら」

 「父も、母も平謝りだ。爺さんは俺の側にいながら申し訳ないと謝っていた」

 「みんな、誰も悪くないのにね」

 「茜。お前をおいてアメリカへ行くのは心配だ。しばらく日本にいる」

 「海斗」

 「何も急ぐ必要ない。留学は一年だし、俺にとって一番大事なのはお前だからな」

 「ありがと」

 海斗は身を乗り出して、私のおでこにキスをした。
< 221 / 250 >

この作品をシェア

pagetop