イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「愛してる、茜。俺の命を救ってくれた。一生お前には返しきれない恩が出来た。その分幸せにする。こんな目に遭わせておいて言えた義理ではないけどな」

 「海斗、これからも気をつけて……」

 「親族の集まる機会が多かったから、両親には蓮見へ入るかもしれないことを伝えた。ただ、お前は早見だし、俺は新藤だ。それでも蓮見商事がいいって言うならだけどな」

 「……そういえば、そうだよね」

 「まあ、その辺りは、おいおい話し合うことだな。会長は喜んでた。うちの爺さんも応援すると言ってくれたよ」

 「私は海斗についていくだけ。海斗の好きなようにしていいの」

 「茜。ああ、早く良くなって戻ってこい。仲良くしたい」

 「……?……今だって仲良しだよ。仲いいから助けたんだよ」

 「そういう意味じゃない。まったく、困った婚約者だ」
< 222 / 250 >

この作品をシェア

pagetop