イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
真顔で言う。これは従った方がいい。海斗は私のこととなると必死。こんなことになってしまってしょうがないけれどね。
最近は身体も長時間起こしていられるようになったし、痛み止めを飲めばとりあえず歩くこともできる。何とかなると思う。
翌日には高梨君も来てくれた。
「早見。やっぱり俺にしておいた方が良かったんじゃないか?こんな目に遭わされて、今後だってまたあるかもしれないぞ」
「高梨君ったら。これで海斗は私を捨てないかな?なーんて」
「捨てるどころか、箱に入れてしまいそうだな」
「お仕事、迷惑かけてるよね。小暮さんにもよろしく伝えて」
「まあ大丈夫だ。ちょうど、小暮に引き継ぎしていたし、法務部長も自分で入力するようになったところだったし……」
確かに……ちょっと笑っちゃう。
「部長、上手になったかな、パソコン入力」