イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「とりあえず、高梨との縁談は消え失せただろ。文句あるのか」
「文句はありません。安心しました。でも、今後のことが心配で集まりました」
海斗が静かに言った。海斗のおじいさまが蓮見のおじいさまに言う。
「おまえ、海斗に社長になれと言ったそうだな?」
「反対なのか?彼にはそれだけの素質があるんじゃないかと思ったよ。ここ最近のうちでの仕事ぶりもそうだ。高梨の社長からも彼が手伝ってくれて助かったと紹介してくれた礼をしたいと言われたくらいだ」
「海斗が社長になるということは、ここが新藤商事になってもいいんだな?」
ガタン!と音を立てて伯父さんが立ち上がった。
「な、何言ってんですか?婿に入ってもらうんですよね、父さん?」
蓮見のおじいさまは黙って笑っている。