イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

「海斗の部屋にお鍋置いてきたよ。チンするだけで食べられるよ」

「それもする気力がない。裁判の準備で疲れた。開けてくれ」

 確かに疲れていそう。可哀想になった。

「わかったよ」

 ガチャ……。

「あかねー。俺を癒やしてくれ」

「……わあっ!」

  玄関を開けると海斗がすがりついてきた。

「ど、どうしたの?大丈夫?」

「……んー。腹減ったし、眠い。疲れた」

 背の高い海斗が私の首元に頭を乗せて抱きついている。ポンポンと背中を叩いてあげた。
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