イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「とりあえず、シャワー使う?うちで入ってもいいよ。ついでに海斗のうちから適当に着替えとおかず持って来るよ」
海斗は嬉しそうに私の頭を撫でくり始めた。
「気が利くなあ、茜。さすが許嫁」
「……そういうことじゃないと思う」
着替えとか取ってきてもらってなんとも思わないあんたも、それを平気で取りに行く私もどうかしてる。ほぼお母さんでしょ。
「とりあえず頼む。シャワー借りるわ」
「はいはい……」
私は勝手知ったるの様相でスタスタとうちのバスルームへ直進する海斗を尻目に、海斗のうちの鍵を持って何故か私が隣へ行く。何なんだろう。いや、考えない。疲れる。
目的のものを揃えて部屋へ戻った。バスルームのかごに着替えをおいて、彼の脱いだ服をうちの洗濯機に入れてあげる。ああ、本当にお母さんだよね、私。