イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 海斗があがってくる前に、今日のシチューと焼き魚を温めた。ご飯を食べるのかわからない。バスルームの前で聞いてみた。

「海斗ー、お酒じゃなくてご飯でいいの?」

「……どっちも」

「はあ?」

「飲んで、食う」

「大丈夫なの?こんな時間からそんなに食べて?」

「大丈夫。お前の食事は俺にとって重要なの」

「……あ、そうですか」

「なんだよ、喜ばないのか?」

 頭を拭きながら戻ってきて、テーブルに並ぶのものを見て、目を輝かせる少年のような人。

 これを見ちゃうとやってあげたくなるよね。ああ、今日三度目のお母さんポジション。
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