イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
困惑
今日も急いで帰ってきてご飯を作っていた。カレールーが足りないことに気付いて、急いで近くのコンビニへ行って戻ってきた。するとエントランスに海斗が女性と一緒に立って何か話している。
綺麗な人。まるで女優さんみたい。え?あの人。テレビで見たことある。女優さんだよ!
すると、すっと海斗に近寄ってキスをした。まるでテレビの中の出来事のようだった。
私は驚いてきびすを返してコンビニに戻った。
しばらくぼうっとして、店員さんに忘れ物ですか?と聞かれて初めて我に返った。
急いで戻ると、もう海斗も、その人もいなかった。
自分の部屋へ戻り、深呼吸。
海斗はやっぱり海斗だった。つまり、すごくモテるんだ。大人になったら女優さんが相手なの?
私なんて、私なんて……。もういやだ。辛すぎる。
すると、海斗が電話してきた。迷ったが、出た。
「茜。今帰ってきたのか?玄関の電気がつけっぱなしだったから、家にいるのかと思ったんだけどいないから心配したぞ」
「……あ、ちょっと買い物に行ってたの」
「ふーん。今日は何?」