イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 「あ、カレーにするつもりで……」

 「やった!いつ出来る?」

 「もう、ルーを入れて少し煮たら出来る」

 「わかった。少ししたらそっち行っていい?」

 「あ、うん。あのね、今日ちょっと仕事持ち帰ってるから、カレー出来たらお鍋そっちへ持って行く。自分の分は取るから海斗好きなだけ食べて」

 「え?そんな急ぎの仕事なのか?一緒に食事する時間もないのかよ」

 時間がないんじゃなくて、顔を合わせて食事する勇気がないの。

 「ごはんもおかずとスープも全部持って行くから待っていて」

 そう言うと、電話を切った。

 考えれば考えるほど辛くなる。私、やっぱり海斗のことまだ好きなんだ。というか、忘れかけてたのに、また好きになってしまった。どうしたらいいの?
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