イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 一時間くらい残業して、諦めて帰ることにした。海斗が帰る前にご飯の支度簡単に済ませておきたいから。

 うちに帰り、いつもならすぐにご飯を作るのだが、疲れていたので甘いおやつを食べて、糖分補給。ちょっとだけ休憩。お気に入りのふわふわの座布団に座ってベッドにもたれていたら、いつの間にか眠ってしまった。

 ブー、ブー。携帯のバイブ音がしているが、目が開かない。音が止まった。私はまた寝てしまった。ドンドンと玄関の扉を叩く音がする。何なの?
 
 「おい、茜ー、飯は?」

 信じらんない。私は玄関のドアを開けた。
 
 「痛いな、急に開けんなよ」
 
 勢いよく急に開けたから頭をぶつけたらしく、両手で押さえてる。
 
 「あ、ごめん」
 
 「お前、どうしたんだよその頭……寝起き?」

 「そうなの。疲れて寝ちゃったよ」
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