イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

 海斗は私のおでこを触った後、頭をぐちゃぐちゃとかき回して笑ってる。

 「具合悪いわけじゃなさそうだけど、疲れてんだろ。よし、今日は俺が飯を作ってやるよ」

 「え?ホントに?ということはナポリタンですかね?」

 海斗が作るものと言えば定番がそれなのだ。

 「まあな。お前はそれが一番好きだろ?」

 そう言うと、勝手に部屋へ入ってきた。時計を見るとすでに八時。ええ!?私何時間寝てたんだ。

 「海斗いつ帰ってきたの?」

 「三十分位前かな?今日はクライアントのところから直帰してきたから、早かったんだ。お前、電話しても出ないからさ」

 「海斗が早い日に限って寝落ちするんだよね。私達ってほんと相性悪いんじゃない?」

 この間も張り切って作っておいたら、急に海斗が帰れなくなってご飯が残った。弁護士ってほんとに忙しい。訴訟前は泊まり込みだったり、土日も呼び出されれば行かないと行けないし。
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