イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く～お前は俺のもの

俺にとっての茜～海斗side１

　茜の様子があるときから急に変わった。

　仕事が忙しいと最初は言っていたから、あちらに行くのも控えていたし、無理に話しかけないようにした。

忙しいという割には、俺が忙しくて部屋がぐちゃぐちゃになっていると片付けてくれていたり、掃除してくれていたり。食事も冷蔵庫のパックにおかずがたくさん入っていたり。

あいつの言ってることとやってることに乖離がありすぎる。

　嘘を言っているときは目を合わせると瞬きが多くなる。だが、目を合わせることもないから確認出来ない。俺を避けてる。

中学のときと一緒だ。また、誰かが茜をいじめたのか？俺は最近俺の周りをうろちょろしている二人の女のことを思い浮かべた。

　一人はモデル。一人は女優。どちらも所属プロダクションの顧問弁護士をしているせいだ。この間は帰るときに尾行されて、エントランスで捕まった。

　それ以降、その女優だけでなく、仲のいいモデルも一度現れた。もしかすると、その二人が何かした？いや、あいつらは茜を知らないはずだ。俺は頭を抱えてしまった。
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