イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
俺は弁護士になると決めていたので、生半可な気持ちではいつになっても司法試験に受からないということもわかっていた。
とりあえず、目標を達成して落ち着いたら茜と正式に付き合おうと決めた。とりあえず、母を通して彼女の近況は耳にしていた。
何故か茜は彼氏を作らない。合コンにも何度か行ったらしいが、デートしても付き合うというところまでいかないとか言っていた。そんな訳あるか?あいつは美人ではないが可愛い。小さい頃から料理もうまいし、家庭的。付き合ったら男は絶対落ちる。それはわかっていた。
あいつが就職するときに、今度こそまずいかもしれないと思った。就職先はあいつの爺さんの会社。俺らが付き合わないのを見ていた茜の爺さんは俺よりもっといい相手を茜に探してくる可能性があると俺の爺さんから聞かされた。
手段を選んでいられず、親を使い俺の隣の部屋にあいつを引っ越しさせた。うまくいった。驚いたあいつの顔、今でも忘れられない。
あれから積極的に接触して、茜も避けなくなってきたところだった。及び腰の茜を本気で口説いて交際しようと思った矢先、茜は引っ越すから好きにしろと言い放った。俺は頑な茜に対して作戦を変えることにした。