イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
た、確かに営業取引先の親戚だと言っていた。だから、営業じゃなくて総務になったとかいってたような。ま、まさか息子?御曹司だったの?親戚じゃないじゃん!嘘つきだ。
「彼はね、三男だからうちへ婿にもらおうかとあちらの社長と話していたんだ。だから、茜さんをここへ入れたんだ。新藤君は全然茜さんと付き合わないし、やはり君達は幼馴染みでしかないと思っていたからね」
私は驚きすぎて固まった。海斗が言ってたことって本当だったんだ。
「あ、あのですね。海斗が、ああいえ、新藤君はこの会社に顧問弁護士で入ることになって私法務と兼務になりましたよね」
「ああ、そうだね。新藤事務所の会長というか、ご隠居から頼まれたからね」
「あ、あの。そのときに何か言ってませんでしたか?」
社長は会長の顔を見て、うなずいた。おじいさまが言う。