イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
 
 「た、高梨君が自分は結婚してもいいみたいなこと言うの。私が迷うから付き合ってみないとわからないけどとか言って……」

 海斗の目が怖い。ああ、どうしたらいいの。

 海斗は私をじっと見てひと言聞いた。

 「茜は俺と高梨とどっちがいい?」

 私は涙が出た。そんなこと聞かれるとは思わなかった。だって、私、付き合うって言ったんだよ。海斗の胸に飛び込んだ。

 「海斗がいい……か、海斗が本当に私なんかでいいなら。私は海斗のこと本当はずっと好きだったんだもん……」

 途切れ、途切れに言う。

 海斗は私の顔をあげさせて、じっと見つめ、すごい勢いでキスをした。

 どんどん深いキスになり、わたしの膝をもちあげると、抱き上げた。

 そのまま私の寝室へ。

 ベッドにそっと下ろされると、私の上にまたがった。

 「茜。お前を俺のものに今すぐしたいんだ。優しくするから……俺にくれる?」

 私は海斗の切羽詰まった苦しそうな顔を見て、両手で彼の頬を囲むと言った。

 「うん。私も海斗にあげたい。私なんてこの歳まで経験なくて残り物だけどもらってくれる?」
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