不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
☆☆☆
お昼にお弁当を食べ終わってから、私は1階の空き教室で風翔と合流した。
すぐに連絡を取れるように、今朝メッセージ交換をしておいたのだ。
「なにかわかった?」
空き教室の机の上に座って聞くと、風翔は渋い表情で左右に首を振った。
「特に何も。こんな短期間じゃ無理だろ」
まぁ、期待はしていなかった通りの答えだった。
正広は午前中ずっと教室内にいたし、やましい行動は見ていない。
それでもこうして風翔を呼び出したのは、ちゃんと使えているかどうか確認するためだった。
「そう。他になにか面白そうなことはなかった?」
私に咎められることのなかった風翔は少し安心したように表情を崩し、それから「面白いことと言えば」となにか思い出したように口を開く。
「正広には好きな子がいるらしい」
その言葉に私は大きく息を吸い込んだ。
昨日の放課後のことを思い出してしまい、感情が表に流れ出てしまいそうになる。
「それで? 相手は?」
「同じクラスの斎藤春菜」
お昼にお弁当を食べ終わってから、私は1階の空き教室で風翔と合流した。
すぐに連絡を取れるように、今朝メッセージ交換をしておいたのだ。
「なにかわかった?」
空き教室の机の上に座って聞くと、風翔は渋い表情で左右に首を振った。
「特に何も。こんな短期間じゃ無理だろ」
まぁ、期待はしていなかった通りの答えだった。
正広は午前中ずっと教室内にいたし、やましい行動は見ていない。
それでもこうして風翔を呼び出したのは、ちゃんと使えているかどうか確認するためだった。
「そう。他になにか面白そうなことはなかった?」
私に咎められることのなかった風翔は少し安心したように表情を崩し、それから「面白いことと言えば」となにか思い出したように口を開く。
「正広には好きな子がいるらしい」
その言葉に私は大きく息を吸い込んだ。
昨日の放課後のことを思い出してしまい、感情が表に流れ出てしまいそうになる。
「それで? 相手は?」
「同じクラスの斎藤春菜」